角層ケアで変わる肌|保湿成分とバリア機能の関係

肌荒れやくすみ、毛穴、シミ、シワ。一見バラバラに見える肌悩みは、実は全て「角層」の状態と深く関係しています。角層の状態が乱れていると乾燥が進み、キメが乱れ、くすみや毛穴の目立ち、小ジワなど、さまざまな肌トラブルを引き起こす原因になります。そのため、健やかな肌を保つためには、“角層のケア”が欠かせません。
そこで今回は、角層のケアと保湿成分について解説します。最後に、時短でスペシャルなケアができるアイテム2品もご紹介します。
美肌の鍵は「角層」に

なぜ角層ケアが大切?
肌の一番外側にあるのが角層です。0.02mmほどのとても薄い層ですが、外からの刺激を内部に入り込ませないようにする「バリア機能」や、肌内部の水分が逃げてしまわないようにする「水分保持機能」など重要な役割を担っています。
角層は天然保湿因子(NMF)・細胞間脂質・皮脂膜の3つで成り立っています。
天然保湿因子(NMF):肌がもともと持っている天然のうるおい成分で角層細胞の内部を保湿
細胞間脂質:角層細胞同士の間を埋めており、水分を挟み込み留めることでバリア機能を強化
皮脂膜:汗や皮脂により肌表面に作られ、水分の蒸発を防ぐ
この3つのうるおいがバランスよく整っているとバリア機能がしっかり働くように。シミやくすみ、シワの要因になる紫外線の影響を受けにくくなり、炎症や乾燥による揺らぎや肌荒れも起きにくくなります。
角層状態は変化しやすい
しかし、季節や年齢とともに角層の状態は変化します。春夏は、紫外線量の増加により角層内の水分が不足し、肌表面は硬くごわついた状態になります。一方、秋冬は血行不良による細胞のエネルギー不足から角層に隙間が多くなり、肌が敏感に傾きやすく。さらに年齢を重ねると、肌のターンオーバーが遅くなり不要な角質が排出されにくくなることから、角層は分厚くなります。
このように、角層は季節や環境、年齢によって常に影響を受けています。角層が分厚くなるとくすみやシミ、ニキビができやすくなったり、反対に角層が薄いと敏感で炎症が起きやすくなったりします。そのため、スキンケアで適切に保湿成分を補い、健全な角層を保つことが欠かせません。そこで重要になるのが、角層の構造と働きを理解したうえでの保湿成分選びです。
保湿成分は組み合わせが大切

うるおいバランスが整った健全な角層を育てるには、保湿成分もバランスよく取り入れることが大切です。保湿成分にはさまざまな役割があり、「うるおいをそそぐ・つかむ・抱え込む・挟み込む・フタをする」の5つに分類されます。
そそぐだけではうるおいは蒸発してしまい、フタをするだけでは内部のうるおい不足になってしまいます。そのため、角層内に水分を“補い、保持し、逃がさない”状態をつくることが、安定した肌状態を保つためのポイントです。
今回は、この中でも特に重要な3つの役割と代表成分をご紹介します。
つかむ:アミノ酸
角層細胞内をうるおわせている天然保湿因子(NMF)の52%はアミノ酸でできています。水分を吸収する性質があり、分子が小さいため角層内を瞬時にうるおいで満たします。
ただし、アミノ酸は湿度の低い環境では水分を保持し続ける力が弱く、乾燥した空気中では逆にうるおいが奪われやすいという特徴もあります。そのため、アミノ酸でつかんだ水分を逃がさないよう、後からフタをする成分と組み合わせることが不可欠です。
抱え込む:ヒアルロン酸、コラーゲン
ヒアルロン酸は1gで2〜6Lの水分を抱え込むことができる保湿成分です。水分と結びついて膨らむことで、角層内にふっくらとしたクッションをつくり、乾燥による小ジワやハリ不足を感じにくい肌状態へ導きます。
コラーゲンはタンパク質のためヒアルロン酸ほど多くは水分を保持することはできませんが、その分肌を支えるような役割を担います。大きい分子のコラーゲンは肌表面に保護膜を形成して水分蒸発を防いでいます。小さい分子のコラーゲンは、角層内まで浸透し、水分を保つことで肌のハリ・弾力を高める効果があります。
ヒアルロン酸とコラーゲンを組み合わせることで、角層内の水分量を高めつつ、うるおいをキープしやすい状態をつくることができます。
挟み込む:セラミド
セラミドは、角層の細胞間脂質の約50%を占める主要成分で、肌のバリア機能を支える中心的な役割を担っています。角層細胞と細胞の間を埋めるように存在し、水分と油分を交互に重ね合わせた「ラメラ構造」を形成することで、肌内部の水分をしっかりと挟み込み、外へ逃がさないようにしています。
スキンケアでセラミドを補うことは、単にうるおいを与えるだけでなく、角層の構造そのものを立て直すケアにつながります。アミノ酸やヒアルロン酸で補った水分をしっかりと挟み込み留めることでバリア機能が高まり、安定した肌状態を保ちやすくなります。
おすすめ商品2選
たくさんの保湿成分をご紹介しましたが、忙しい中で成分を考えてスキンケアを組み合わせるのは少し大変ですよね。そこで今回は、これらの保湿成分がバランスよく配合された1品でスペシャルなケアができるアイテムを2つご紹介します。
スキンケアジェル

ハリ・弾力・キメ・つや・うるおい全て叶えたい方におすすめなのが「スキンケアジェル」。化粧水、美容液、乳液、クリーム、パックの5役をこちらのジェル美容液1つで兼ね備えています。
天然由来のアロエベラ葉水*1が、肌の水分を保持してしっとり肌に。また、コラーゲンと米をアスペルギルス(麹菌)で発酵したエキス*2を配合しており、マルチな美容効果を感じられます。ハリのある、年齢を感じさせない肌になりたい方におすすめな一品です。
*1 保湿成分
*2 アスペルキルス/(コラーゲン/コメ)発酵液(整肌成分)
スキンケアジェル オム

男性の肌は女性に比べて皮脂が多く、水分量が少ない傾向があります。そのため肌表面はうるおっているように見えても内部は乾燥しており、特に冬は小じわやハリの低下などのエイジングサインを感じやすくなります。
そこでおすすめなのが「スキンケアジェル オム」。ハリ生成アクアホールドHCEC+*3と5種のヒト幹細胞培養液 *4を配合しており、水分油分のバランスを整え肌にハリと弾力を与えます。また、常在菌発酵液*5と糖タンパク発酵液* 6配合で美肌菌のバランスを整えてバリア機能をサポートするため、肌荒れが気になる男性にもおすすめの美容液です。
入浴後、2〜3プッシュを手に取り、なじませるだけ。保湿力はありながらも、ジェル状でベタつかないため、オールシーズン使いやすいです。
*3 アセチルヒアルロン酸Na、カルボキシメチルヒアルロン酸Na、加水分解ヒアルロン酸Na、ヒアルロン酸Na、水溶性コラーゲン、加水分解コラーゲン、サクシノイルアテロコラーゲン、加水分解エラスチン、水溶性プロテオグリカン、 グルコシルセラミド、セラミドNG、セラミドNP、セラミドAP(整肌保湿)
*4 ヒ ト角化細胞順化培養液、ヒト幹細胞順化培養液、ヒト線維芽細胞順化培養液、ヒト脂肪細胞順化培養液エキ ス、ヒト脂肪間質細胞エクソソーム(すべて整肌成分)
*5 スタフィロコッカスエピデルミジス(保湿成分)
*6 糖タンパク(整肌・保湿成分)
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WRITER

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ライター名:愛
日本化粧品検定協会認定コスメコンシェルジュ・コスメライター。美容部員の経験をもとに、肌タイプや年齢、季節によるリアルな肌悩みの声に応えるスキンケア術を執筆。
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Vol.162026.03.04角層ケアで変わる肌|保湿成分とバリア機能の関係








